転職を決断してしまうと、その後の作業は孤独なものです。新しい職場を探すのも決定するのも、基本的には自分自身で決断しなければならないからです。これは想像しているよりもしんどいものです。
ですので、もし転職を考えている、転職したいけど決断がつかないというのであれば、必ず身近な人に相談してみましょう。
人は、一人であれこれ考えたり悩んだりすると、思考が硬直しがちです。他の人の意見や考えを聞くことで、自分の考えをより明確にできることもあるのです。
相談相手は誰でも良いのですが、できるだけあなたに対して親身になってくれて、客観的な視点で公平な意見を言ってくれる人を探しましょう。そういう人であれば家族でも良いですし友人でも良いです。
問題が無いのであれば職場の同僚に相談するのも悪くありません。現場の状況を知っている分、他の人よりも的確な意見を言ってもらえるかもしれません。
また、親身になってくれる人であればご近所の人でも構いません。多すぎるというのも問題ですが、数人から意見を聞いてみてからでも遅いということはありませんから、できるだけ率直な意見を聞かせてもらいましょう。
もしかしたら、そうした人たちの意見に耳を傾ける中で、あえて転職をしなくても現状を向上させることができるヒントが聞けるかもしれませんし、より明確に転職の希望についてのビジョンが見えてくることがあるかもしれません。
それまで自分が考えもしなかった、新しい道が開けることもあるかもしれませんし、これまで漠然としかとらえることのできなかった問題が明確化する可能性もあります。
いずれにしても、できるだけ正しい決断をくだすためには、広く人の意見に耳を傾け、その上で自分がどうしたのか、どうするべきかをきちんと判断する必要があります。
とかく転職は、そうすることによって影響を受ける人の範囲が広いので、慎重に決断しなければなりません。そのためにもベストな選択をするためには、人の意見を聞いてみることが絶対に必要なのです。
かといって、人の意見に左右されるだけでは本末転倒です。あくまでもあなたが下す決断のための判断材料なので、人の意見によって自分の道を選択するのではなく、あくまでも自分自身で最終的な判断をする必要があります。
決断は他の誰でもない、あなた自身の決断です。その責任は全てあなた自身に帰趨するものです。それだけに、他者の意見だけで軽率な決断をすべきではありません。